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新潮ドキュメント賞の他の候補作を読む

昨年夏に候補となった新潮ドキュメント賞なんですが、他の候補作をようやく読み終えました。

第4回 新潮ドキュメント賞候補作品発表

候 補 作 品
『僕の見た「大日本帝国」教わらなかった歴史と出会う旅』西牟田靖(情報センター出版局)
『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』佐藤優(新潮社)
『私の家は山の向こう─テレサ・テン十年目の真実─』有田芳生(文藝春秋)
『小児救急─「悲しみの家族たち」の物語─』鈴木敦秋(講談社)
『メディアの支配者(上下)』中川一徳(講談社)(下巻のリンクはこちら


「国家の罠」
「事件の当事者」が釈放からあまり時間をおかずに書いたということを考えると、魅力が半減します。藤原新也さんが「新潮45」で以下のように評していましたがこれには全く同感です。
「内容は確かによく描かれているし当事者としては冷静な筆致だと思う。しかし遺恨がベースにあるということは疑いようもなく、私にもその経験があるのだが、そのような人間感情が根底にある書きものというのはスケールが矮小化するものだ」
とはいえ迫力があります。賢いです。読ませます。

「私の家は山の向こう」
テレサのフランス人彼氏、ほんとうに無能なバカですね。逆に言うと男というのは能力の有無とモテるというのはあまり関係ないって事なんでしょうね。
それにしてもすごく調べてあります。いろんな人に話を聞いています。有田さん自身はほとんど出てこず、評伝として書いてありました。文章量もほどほどで読みやすかった。

「小児救急」
興味のない分野でしたが、ぐいぐい引き込まれました。構成が良い。過労死した医師の妻、たらい回しされ亡くなった子供の親、誤診のため亡くなった子供の親とそれぞれのストーリーが展開し、最終章で彼らが一同に会するのですが、その場面が感動的でした。

「メディアの支配者 上・下」
長すぎる。あれもこれも詰め込んだのかもしれないけど、後半で集中力が途切れました。文章っていかに省くかが一番大変だし、一番大事なことなんだと思います。
とはいえ、これでもかというぐらい確かによく調べてあります。筆致も素晴らしい。ぐいぐい読ませます。二度三度読めばさらに楽しめそうです。

小さな難点はそれぞれありましたが、作品の良さを根底から覆すほどではありませんでした。どれも素晴らしい作品ばかりです。どれを賞に選ぶのか紙一重の差なんだと思いました。こうした作品とともに候補に選ばれたことを改めて名誉に思いました。

AUTHOR: hiroto DATE: 01/23/2006 11:02:38 すごい顔ぶれの審査員ですね。

特に藤原新也さん!彼の著書を読んで印度を旅したことがあります。
何かコメントは有りましたか?

あなたの文章に、なにか通じるところが有ると感じていました。

この賞とってほしいです!

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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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