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[C1648] あの戦争から遠くはなれて・・・大地の子・・・そしてその子

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今日はある一冊の本を紹介します。この本は私のあるブログ・・・信州上山田温泉の小高い丘の上にある「更埴満蒙開拓団慰霊碑」を訪ねた記事ににたいしていただいた「斜め下45-さん」からのコメントで知りました。そこにある書籍が紹介されていました。
城戸久枝著「あの戦争から遠く離れて」(情報センター出版局2007年9月刊)
たいへん興味を持ちましたのでさっそく遠くない大型書店に行き検索してもらいました。9月刊となってますが8月に店頭に出て今はなく取り寄せは3週間ぐらいかかるとのこと。こういう場合図書館に予約...

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あの戦争から遠く離れて

たまには書評でも。
「あの戦争から遠く離れて」

実はこの本、拙著「僕の見た「大日本帝国」」 「写真で読む 僕の見た「大日本帝国」」と担当した編集者が同じです。

同じなのは理由があります。ほぼ日刊イトイ新聞の、担当編集者は知っている。というコーナーで明らかにされているとおり、拙著「写真で読む 僕の見た「大日本帝国」」の出版記念パーティで、僕が引き合わせたのです。素晴らしい書籍ができあがって、自分のことのようにうれしいです。以下、レビューです。

****************************
中国残留孤児二世でフリーライターである城戸久枝さんの本。前半は父、城戸幹さん、後半は久枝さん本人のストーリーという構成でつづられている。
敗戦時の混乱により、一家は離ればなれ、城戸幹は中国人夫婦に育てられる。日本人だという理由で二度大学受験に失敗、文化大革命に翻弄されつつも、自力で肉親探しを続け、70年に帰国を果たす。中国と日本が国交を回復する前のことで、それはとても希有なことだったらしい。
幹は故郷の四国に戻って結婚、三人の子供をもうける。本の作者である久枝はその次女である。彼女は自分のルーツがある中国、旧満州国との関係について次第に気がつくようになる。そして留学をきっかけに、希有な経験の末に帰国した父、満州国軍軍人だった祖父の過去に真剣に向き合うようになる。その課程で日本と中国の間に横たわるナショナリズムに翻弄されたり、帰国を果たした残留孤児たちとの交流を続けていく。

前半部分を読んでいたとき、父親の苛烈な半生が淡々と書かれすぎている印象を持っていた。もう少しページを割いても良いのではないかと。
一方で後半の彼女のパートは留学時代のこまごまとした生活模様はページを割きすぎだと読んでいる途中は感じていた。彼女が父のことを調べる課程も前半とダブるから必要ないと。
しかし、最後の50ページほどで物語が収斂していくところを読み進めているうちに父と娘半分ずつというページ配分がもっとも必然的な構成だと考え直した。父の半生、そしてそれを調べた彼女と二度書くことは事実に立体感を与えているのだ。
彼女はガツガツ調べていない。父親に何が何でも聞き出そうとはしていない。そのヘンのゆるさが親子の関係ってなんだろう、とか、人は過去をどれだけ話せるものなのか、といったことを考えさせられる。
結果、彼女が調べても、手遅れでわからなかったことも多いのだが、「わからない」ということを記述することで、「あの戦争」がいかに風化していってるのかを強く実感させられた。わかったこと、わからなかったことをまるごと書くという手法は映画や小説とは違う、ノンフィクションというジャンル特有の醍醐味を存分に味わせてくれる。


AUTHOR: ヒキノムラビト URL: http://blog.goo.ne.jp/musshu-yuu DATE: 09/04/2007 21:44:09 私のブログにコメントありがとうございました。
ご返事は私のブログのコメント内にしましたのでTBしておきました。
若いって素晴らしいですね。どうかいい仕事をしてください。
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城戸久枝著「あの戦争から遠く離れて」(情報センター出版局2007年9月刊)
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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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