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長編ノンフィクションを2冊読む

置き去り―サハリン残留日本女性たちの六十年/吉武 輝子

夏でしたか、僕の住む杉並区の区議会議員選挙のポスターにこの著者の姿がありました。ベレー帽をかぶり、猫と一緒に写っていました。1931年生まれですから古希をすぎています。そのわりにはおしゃれで若々しい方、という印象をポスターから持ちました。

かつて樺太と呼ばれたサハリンに残された日本人、朝鮮人(分断前は南北にわかれていなかった)たちを対象にした聞き書き集。503P。日本人につれてこられ、その上国に帰れなくなった朝鮮人たちと結婚した日本人女性の大半が夫に暴力をふるわれるという事実にはやりきれなさを覚えました。しかし朝鮮人夫たちも苦しかったんですね。あっさり早逝していくケースが多いんですね。苛烈な運命を背負い込んだ彼女たちの姿に国とは何か、戦争とは何かを考えさせられました。

よくぞこんなにいろんな人に聞いたものだと思います。ただ、構成には首をかしげます。残った人たちの苛烈な運命ってのは似通っているんですね。ひとりひとりの話を読むたびに「あれっこれ読んだっけ?」って錯覚にとらわれてしまいました。

500P以上ありますがその必然性はないのかなって思いました。


転がる香港に苔は生えない/星野 博美

内容(「BOOK」データベースより)
バブル・返還・経済危機の丸2年間、取り残された街の古アパートに住み込んで、笑い泣き怒りながら、まるごと体験した香港老若男女の等身大の生きざま。生きるも死ぬも自分次第の街で、2度とは起こりえない物語。最初で最後の傑作長編ノンフィクション。


お世話になっている版元、情報センター出版局の本。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しています。以前から興味を持っていた本でしたが582Pという分厚さに尻込みし、ずっと読まずにいました。

ところが一度読み始めるとプリングルス(開けたら最後You can't stop.)並みに止まらなくなり、丸一日で完読してしまいました。「置き去り」同様にいろんな人に話を聞いていますが、著者自身の香港生活を軸にしているし、香港返還という歴史的な出来事を挟んでいるため、退屈させません。構成、視点ともに文句なしです。大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しただけのクオリティを持った作品だと思いました。

僕も「大日本帝国」で来年の同賞とれたらいいなー。

…続いて小熊英二の『「日本人」の境界』ってのを読んでいます。800P近くもある学術書です。

おっとその前に仕事やらないと。大掃除と年賀状書きも。


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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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