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「楢山節考」を見る1 作られた日本国民

深沢七郎原作、今村昌平監督の映画「楢山節考」を先ほど見終わった。

昔の日本人は自然と格闘してぎりぎりのところで生きていた。
そのことがなんとなく想像できる貧しい村人たちの描写が衝撃的。
自然と共存するというより、
自然の猛威に負けぬよう必死になって、
世代をつないできたということなのだろう。

現在の日本人は彼らとまるで違う生活をしている。
自然は猛威でも何でもなくなってしまった。
人知の及ばぬ領域というものを理解せず、
自然を野放図に改造している。
自然を人知の及ばぬものとして理解するのは、
天災という手痛いしっぺ返しを喰らったときだけになってしまった。
自然と向き合わずに生活できてしまう現代人の生活はとても不自然だ。
だからか、この映画に出てくる村人の生活がうらやましく思えたりする。

このような状態ほどではないにしろ、改造した自然を徐々に復元し、自然に還っていくような、
そんな暮らしを僕らやそれ以後の世代が成し遂げる必要があるんだろうな。
(とはいえ彼らの生活は過酷すぎてとても住む気にはなれないのだけど…)


もうひとつこの映画が衝撃的だったのは開けっぴろげな性生活の描写だ。
(清川虹子のヌードが豊満で意外ときれいだった)
村の人々に貞操なんてない。はっきりいってフリーセックス状態。
昔からあると思われている日本の常識というものがいかにいい加減かということを改めて知った。

今の日本では一夫一妻制度が法律で義務づけられている。
恋人や配偶者以外の異性と関係を持つことは世間の常識から外れていることとされる。
かつて日本人はおおらかな性生活を送っていた。
聞くところによると、夜這いの風習は高度成長期の頃まで残っていたのだとか。
そのあたりの事情は次の本に詳しい。
「夜這いの民俗学・夜這いの性愛論」(この本も衝撃的)。

保守的な人たちが理想とするような日本人像の歴史は実は浅い。
一夫一妻制はおろか、日本人という概念だって明治維新のころ、普及していなかったはず。
映画に出てくる村人は村人だという自負はあっても、
自分たちのことを国民だとか日本人だとは思っていなかったに違いない。

明治以後、戦争をするために日本列島に住んでいる人たちを、教育や報道によって、
日本人という鋳型にはめていったというのが事実なのだろう。

その点、大河ドラマは
昔から日本という国があり、日本人が住んでいたと錯覚させるからタチが悪い。

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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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