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もはや話を聞けない~南洋の古老の死について考えた

先週、末永卓幸さん一家の一時帰国に際して開かれた懇親会に出席してきた。
彼は長年、ミクロネシアのトラックに住み観光業を営んでいる平成の森小弁とも言うべき人物。
http://www.trukoceanservice.com/index.html
拙著「僕の見た「大日本帝国」」の南洋編は彼や彼の紹介してくれた現地の古老の協力なくしては書けなかった。
末永さんに訊いた。
「2003年に夏島を案内していただいたとき、現地の古老に思い出話をお聞きしたり、慰霊碑や海軍基地の跡を案内していただいたりしました。あのころに比べ、日本統治時代の痕跡はどのぐらい残っているのでしょうか」と。
「西牟田さんが来られたときのようにあちこち見て回ることはできなくなりました。あの頃のような取材は今、とてもじゃないけどできません。日本の心を持った古老たちが「どうぞ見ていってください」ってことで見て回れましたし、古老の話を聞くこともできたわけですけど、古老たちはみんな亡くなって代替わりしましたからね。
もともとトラックは私有地制度の強い場所です。地主が駄目と言えば絶対入れない。古老たちが亡くなり、息子たちの代になると、途端に「見るのならお金をよこせ」ってことで西牟田さんが来られたときに比べると入れないところが多くなりましたよ。
海軍の慰霊碑を守っていたテツイさんが亡くなった後はあそこにカバーを掛けてしまって遠くからでしか見られなくなりました。戦艦大和に乗り込んだ話や島の置屋の話をしていたルーカスも西牟田さんを案内してから4年後の2007年に亡くなりました。認知症になってすぐでした。現地人にしては長生きな方でした」
拙著「僕の見た「大日本帝国」」は2000-2004年の取材をまとめたもの。トラック以外にもサハリンや台湾といった場所でお世話になった方々の多くがすでに亡くなっている。あの本の魅力は織り込まれた多くの証言にあるのだとおもうが、末永さんの話を聞き、もう二度と同じような取材はできないんだと、改めて思った。
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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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