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2016年11月と12月の日露首脳会談を前に北方領土問題について考えてみた

プーチンと安倍が11月12月と会談するらしい。しかも12月は、安倍の故郷山口県でだ。ここまで親密に日露のトップが会談するのは98年のエリツィンと橋本龍太郎が伊豆半島の川奈で会談して以来の事だ。あの時もかなりいろんな事が進んだように見え、あともう1歩というところまで話が進んだようにも思えるが、ちょっと引いて見ると日本側は原則論から一歩も足を踏み出していなかった様にも解釈できる。
ただ、この直後からだと思うが、人の住んでいる択捉島、国後島、色丹島にそれぞれ、発電所や学校、はしけに宿泊施設といったものが形成されたり贈られたりして、距離が縮まったことは確か。
2000年代前半にかけての日本側が行った島の開発というのは、島民が日本に対して親近感を強く抱き、なおかつインフラから島の日本化を強く進めたという結果をもたらしたのではないか。折しもその頃ロシアは、ひどい経済危機で、色丹島にいたっては日本領になったほうがいいという住民がかなりの割合に上っていた。あのまま日本化が進んでいれば「北方四島は日本固有の領土」という神話からの脱却はできなくても、実質的には日本領だというそんな感じにまで持っていけたのではないか。
しかし、2002年だっけ?鈴木宗男と佐藤優らが失脚したことでロシアをよく知っている政治家や外務官僚がいなくなり、情報力にしても、交渉力にしても、日本化を進める実行力にしても、冷戦期までとは言わなくても交渉はグッと後退した。
そうした状態が続いていると私は思っているので、いくら安倍さんが頑張ってもそんな簡単に動かないのではないかという気がやはりしてしまう。アメリカの次期大統領がヒラリーではなくて、万が一トランプになることが決まったりしたら少々影響するような気もするが、それでも動きようがないんじゃないかという気がして、あまり期待できない気がするのだ。
そうは言っても日露両国が両方とも安定した長期政権で、これまでならありえないような選択ができる環境にあるのも事実。安倍さんだったら四島ではない、実情に沿った選択をしても、反対する世論を抑えられる。その点は期待ができる。
両国政府が水面下でどんな話をしているのかわからないが、落としどころとしてはどんなものがあるのだろうか。ロシアの求めるものは日本の経済援助、日本は建前上は北方領土全ての返還だろうか。現島民の居住を認めるというカードを出してきたわけだが、ロシアはどのように答えるのだろうか。これまで通りか、2島だけとか。それともまさかそれ以上か。ロシアとしては最大限で2島。しかし、日本側は建前を4島としている以上、それではだめだ。2+2という形で切り離してどうやっても返ってこない国後、択捉についてはお茶を濁して手を打って、平和条約まで持っていくというところだろうか。
そうそう。1956年に日本とソ連が国交を結んだとき平和条約までは至らず日ソ基本条約というものを結んだだけなのだ。その時から60年も経ってしまったのだ。
島がどちらかとということだけではなく、大事なのは漁業権をどうするかとか共同開発していくかとか、双方が使っていけるかということではないかと個人的には思っている。それこそビザなし交流の範囲を広げて、根室と国後島とか根室と色丹とかに定期航路があって簡単に行き来できれば面白いしぜひ乗ってみたいと思うのだが、やはり難しいだろうか。
そういったものが就航すると麻薬とか拳銃とかの流入がさらに加速するだろうしな。共同開発といったって、北海道のインフラを今後ますます維持できなくなっていくような雲行きなのだから、まともに行えるかどうかわからない。漁業にしても高齢化が進んでいるから、従事する人が今後どれぐらいのかっということも気になってくる。
私がこの問題に取り組み始めた10数年前、北方領土が還ってきたらどうなるか、根室がどうなるかということを考えた事があるが、今、再びこのタイミングで考えてみて、感じるのは日本というこの国のすごい勢いの衰退である。
話や最初に戻るが、私がこのたびのプーチンと安倍の会談に大きな期待を抱けないのは、外務省の人材不足以外に、この国の衰退というものを考えざるを得ないからだ。
だらだらとりとめのない文章になってしまったが、北方領土問題の交渉を通していろいろ考えてみた。
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PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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