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飛行機に乗り遅れる

国内外あちこちに出掛け、飛行機に乗り込む機会も多いのだが、実は飛行機に乗り過ごしたこともある。忘れもしない3年前のことだ。

東京から那覇まで片道15000円という格安のチケットを入手していた。電話連絡で手続きをすべて済ませ、空港渡しとなっていた。買うことを決めたとき代理店の人から電話口で、
「遅れたら再発行効きませんので気をつけてください」
と念を押されたが、乗り慣れているのだし、遅れるはずなんかない、と余裕で聞き流していた。
だが、僕はいつも尻に火がつくまで何もしない癖がある。折しもイチローが大リーグに入った年だった。初の日本人野手である彼がパカパカ打ちまくるのは実に痛快で、そのころ毎日のように衛星中継を見ていた。
出発の日も同じようにしてテレビ観戦していて、「もう一打席もう一打席」と家を発つのをずるずる遅らせてずっと見てしまっていた。

そうして家を出たのは正午。
「羽田空港の団体発券カウンターに12:55に集合。30分前までに到着のこと」とは聞いていて、11時半までには出ないとまずいだろうとは思っていたが、飛行機そのもののフライト時間は13:55でまだ2時間弱もあるじゃないか。まあ大丈夫だろう、と楽観的だった。

ところがそのとき悪条件が重なってしまった。最寄りの駅につくと到着した電車はよりによって普通列車。終点の池袋までそれが先に到着するという。池袋についたらついたで勘違いに気がついた。バスで羽田まで行けるはずと信じて疑っていなかったが、なんと成田行きしかなかったのだ。バスは新宿からしかない。

山手線で池袋から浜松町、そこからモノレール。羽田空港の指定のカウンターに到着したのは飛行機出発の13:55分には、まだ6分ある13:49分だった。

なんとかなったとホッと胸をなで下ろした。それが証拠にチェックイン時間はとうに過ぎているというのに、僕を待っていたのだろう、カウンターにはスッチーの制服を着た女性がまだいたのだ。

「彼女がカウンターから出てきて、「急いでください」と言いながらトランシーバー片手にX線検査場を特別に突破、飛行機に乗りこみ、乗客の冷たい視線を浴びながらも席につく」

そんな都合の良いシナリオを勝手に思い浮かべながらカウンターの女性に声をかけた。ところが、シナリオ通りことは運ばなかった。
彼女は、責任者らしき向かいのJASのカウンターの男性の方を見て判断を仰いだ。その男性は腕を交差させて×印を作った。その動作を確認した彼女は僕に慇懃な態度で言った。
「申し訳ありませんが、もうお乗りすることは出来ません」
「何とかしていただけませんかね。まだ飛行機は出てないんでしょう。途中の電車が遅れてしまったんですよ。それともこの切符次の便に振り替えていただけないでしょうかね。手数料払いますよ」
「申し訳ありませんが不可能です。集合時間は12:55でしょう。そこから30分前までに来ていただかないと。それにこのクーポン券は指定の便にしか使えないものです。もう他のお客様はお揃いです。搭乗は不可能です」

駄目を押されてしまったが、僕も必死である。そこで最後の手段。
「そんなこと言ってもまだ出てないんやろっ、何とかせいやっ」
と声を荒げてみる。引いて駄目だったのだから押してみようという作戦である。
迷惑な客である。でもそのときは本当に必死だった。

女性はその手の客のあしらい方になれているのか、慇懃に謝りつつも決して退かない。
「申し訳ありませんが、別の切符をお買い上げ下さい」
「でも前振り替えてもらったことがあるよ」
「それは正規の切符でしょう。申し訳ありませんがこのクーポンじゃ不可能です」
タイあたりだったら乗り遅れた格安航空券でも振り替えてくれることがあるが、その手は日本では通用しなかった。

しばしがっくりうなだれたあと、乗り遅れた旨を代理店に電話。結局は新しい切符を正規運賃より1万円弱安い26400円で手配。金権ショップで売っているような株主優待の安切符らしい。つまり那覇まで片道41400円。少しの油断が大変な結果をもたらしてしまったのだった。とほほほ。


なんでそんな話を今頃書いたのかというと、もうすぐ取材で沖縄に行くので、安いチケットをいろいろさがしていたからだ。

それにしても3年前に比べるとずいぶん価格が上がったようで驚いた。片道15000円という切符はもはや存在せず、3年前乗り遅れたときに購入した切符とほぼ同じ値段の27000円前後のものしかなかったのだ。3年前というと沖縄サミットなどがあり、そのおかげで一時的に安かったということなのだろうか。これだと近場の外国よりもずっと高いではないか。

日本エアシステムがなくなり、全日空と日本航空だけになり、新規参入する予定だったレキオス航空が就航に頓挫した今、競争する必要がなくなったためなのだろうか。貧乏な僕にはどうあれ頭が痛い。

ps.21日間有効の往復切符33600円というのをその後発見した。探せばまだまだ安い切符はあるようだ。

写真は飛行機着陸時時の那覇


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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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