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ストーンズと僕の16年 その2

その後、上京し、就職して1年しないうちに辞め、外国や国内あちこちに行き、本を何冊か出し、今に至ります。

今回の来日。
早くから公演予定を知っていましたが、チケットを求めることはありませんでした。
ミックが公演中に日本語で言っていた「今日は25回目ですー」との言葉の通り、
16年の間に何度か来日し、その都度何度も公演し、金曜で25回目だったのです。
ストーンズの来日公演自体、特に珍しいものではなくなりました。
記事や広告には「年齢的に今回が最後の来日公演だろう」と喧伝されていますが、
そんなことはないと思っていました。
そんなわけで、今回逃せば二度と見られない、という切迫感はありませんでした。
「ふーん、また来るんだ」と来日ニュースを受け流していました。

この16年の間に音楽的な嗜好がかなり幅広くなりました。昔からストーンズ命、ってわけではありませんでしたが、彼らのアルバムは60年代前半から90年まで、ほぼひと通り集めていましたし、ときどき聞いていました。だけど今はジャンル的にストーンズからはだいぶ遠ざかっています。嫌いではないですが、特段、聞こうというモチベーションがなくなっていました。ストーンズに拘泥するよりは聞いたことがない他のバンドを聞きたい、そんな風に思っています。

コンサートに誘われたとき、それなりにワクワクしました。世界有数のバンドです。目新しさを感じなくても間近に見られるという事実を思うことだけで気分が高揚します。しかし、僕の東京に対しての見方は東京に10数年住んでいるだけあってかなり変わっていました。ドームに向かうとき、以前のような街の広がりに身を置くことでのたじろぎ、戸惑い、といったものは当然ありませんし、東京のでかさにオロオロすることはありません。ドームを前にしても、これが日本の国力の象徴なんて考えは浮かんできません。すこし老朽化したかな、と一瞬思っただけです。

さて。
僕が見ていた場所は前述の通り、ステージの上でした。
写真の通り、中央の巨大ビジョンの左右に文金高島田風の構造物が立てられています。
文金高島田とは花嫁が白無垢を着る際の髷のこと。
巨大ビジョンが顔の部分だとして、角隠しの部分をとっぱらったようなステージセットで、
その3階あたり、後方からバンドを見ていたのです。
さらに上の階にはスポットライトを操作する人が左右数人ずついました。

基本的にはメンバーの背中を見ているのですが、ドラムのチャーリー以外は時折、ミネラルウォーターを飲んだりタオルで顔を拭いたり、楽器を交換したりで後方を向く機会がそこそこあり、我々、「文金高島田」組のためにわざわざメンバーが手を振ったり、拍手を求められたりとこれには感激でした。

16年前と一番変わった点はビル・ワイマンがいなくなったことです。それを除けば前回と特にメンバーの体型などはそれぞれ全然かわりません。(当時のメンバー写真と今回のステージを比較して)

ミックは当時同様にキレのある動きです。観客に拍手を促したり、キコキコと機械的なダンスをしたり。広いステージを所狭しと歩き回ります。

キースとロンは猫背でギターを弾いています。ギターを取り替えたり、向かい合って和気あいあいとフレーズを繰り出したり、それぞれのソロのときはここぞとばかりにステージの前方に飛び出したり。

チャーリーは後頭部が寂しかったですが、フレーズは揺るぎない安定感がありました。ハイハットやタムなどシンプルだけどこれ以上にない効果的なフィルイン。若造にこの味は出せません。スタジオ作品を聞いて思っていたことですが、すぐ間近に見て思ったのは、この人はロックドラマーというより、腕のいいジャズドラマーだということです。8ビートのスネア部分でハイハットを抜く独特な奏法もしっかり確認できました。

メンバーの動きなどパッと見は当時とほとんど遜色ありませんでした。
しかし16年の歳月が確実にすぎたことをライブを見て、感じずにはいられませんでした。


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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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