Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nishimuta62.blog114.fc2.com/tb.php/681-b466b043

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

ストーンズと僕の16年 その3

いくらミックがキレのある動きをしていても、観客も16年前と同じ、というわけにはいきません。ブラウンシュガーという曲で「I say yeahyeahyeah foo」とかいうフレーズがあり、そこで前回はドーム全体が地鳴りを起こすように観客ほとんどがジャンプしたはずですが、今回見た限り、ジャンプしている人はいないようでした。単に手を挙げるだけ。

手拍子にしても観客全員が一体化するような熱はありません。
ステージが一通り終わり、いざアンコール、という場面。
観客席のところどころから、「ヒュー」とか「イエー」と声が聞こえただけで、
「パンパンパンパン」
 と観客が一体化するような拍手はなく、バンドに対する渇望感に欠けました。
「アンコールは当然あるだろっ」て感じです。

で、実際一回アンコールがあったのですが、最後の曲「サティスファクション」で花火が上がって曲が終わり、メンバーが礼をしてステージからいなくなると、客電がついてもいないのに、とたんにゾロゾロとアリーナの客の半分ぐらいが帰り始めたのです。

でもこうした反応も当たり前といえば当たり前です。S席17500円もするライブに10代の若者はほとんどいないでしょう。僕同様に16年前にも見た人が大半なのでしょう。とすると、観客は若くて30代、上は60、70代というところでしょう。ジャンプできないのも、そっけない反応も年相応だし、はっきり言って自然なことです。

僕の反応にしてもそうです。高所にいたからというのもありますが、アリーナやスタンドにいてもジャンプはしなかったでしょう。アンコールにしても、あるならあるで儲けものって感じでしたし。ストーンズそのものが渇望感の対象から外れてしまったから、というのも理由ですが、僕自身、体力がなくなったのかも、それだけ年をとったのかもと気づかされました。その分、いろんな経験と知識を時間と若さを引き替えにして得たわけですが、少し寂しい気がしました。

それだけにミックの相変わらずのはげしい動きに頼もしさを感じ、励まされる面もありました。一方で彼の激しい動きは以前からとはいえ、客の反応とバランスがとれていない分、無理しているように錯覚し、痛々しさすら感じてしまいました。

そんな観客の反応にあわせたのか、それともストーンズのメンバーも衰えたのかはわかりませんが、あれっと思わせる演出がライブ中盤でありました。

アリーナど真ん中の花道。センターからピッチャーマウンドとキャッチャーミットの中間地点ぐらいまで続いていました。
ライブが始まる前は、ここをミックが何度か走って往復するのだろうと予想していたのですが、一向に走る気配はありません。数メートル歩いて戻っての繰り返しです。

「花道」両側5メートルほども間隔が空いていることが気になっていたのですが、それもそのはず。ライブの中盤、「ミス・ユー」で、ステージの中央部後方のチャーリーのところにメンバーが演奏(歌い)しながら集まり、そのままステージが前方に動き出しました。そしてキャッチャーミット近くで停まりました。スタンドやアリーナ後方の客は大喜びです。

観客の反応にあわせているのか、それとも彼らも年相応なのか、真相はわかりませんでしたが、ミックの動きなどに覚えていた頼もしさが失望にかわったのは事実です。はっきりいって興ざめしました。しかしその演出はすぐに見方が変わりました。体力的に無理をしない演出に、ホッとさせられたんです。

彼らはロックの開拓者という重責をずっと負わされてきました。
そして今後、彼らはこのような無理しない演出によって「老いとロック」の共存という未だかつてないテーマを自分たちのものにしていくんだろう、と動く小さなステージに希望を持ちました。観客も彼らについていかねばなりません。

「老いてもロック好き」なんて格好いいじゃありませんか。

動くステージの演出に、年をとるということがまんざら悪くはないもののように思えました。ありがとうストーンズ。これからもお元気で!!


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nishimuta62.blog114.fc2.com/tb.php/681-b466b043

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
****************
近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

Twitter

 

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。