Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nishimuta62.blog114.fc2.com/tb.php/896-8d2e9d21

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

ぼくもいくさに征くのだけれど

ぼくもいくさに征くのだけれど 稲泉連

雑誌「ダカーポ」にて拙著『僕の見た「大日本帝国」』の著者インタビューを書いてくれた稲泉連さんの著書。本年度の大宅壮一ノンフィクション賞受賞作

先月、拝読いたしました。
僕の本と同じくかつての日本がテーマです。
僕の本は元日本領のあちこちを踏破していくある意味、百科事典的、総捲り的な作りですが、この本は対照的に出征し逝ってしまった竹内浩三という若き詩人にスポットを当てたミクロな作りの本です。

実の姉に訊く竹内の人となり、竹内が生前残した詩を残してきた人たちとのふれあい、竹内が命を落としたフィリピン現地ルポ(そういえば彼の母君もフィリピンもので大宅賞を受賞しましたね)という構成です。

戦争という不可避のうねりに巻き込まれていく詩人竹内の不安、
奇しくも同世代の稲泉の現代を生きる不安がダブり、グッときます。
丹念にミクロに描く彼の文章は熟練した職人を彷彿とさせます。

僕が拙著を書いた上でやり残したことはミクロなアプローチです。全体の構成を考えてあえてやらなかった訳ですが、心残りがなかったかといえば嘘になります。ほぼ同じテーマの本で僕の出来なかったアプローチをこの本で見事にやってのけた稲泉くんの文章力、構成力には脱帽しました。何度も読みたくさせるすばらしい本です。

ただ唯一、不満に思ったのは、第三章の現地ルポの文章量が短すぎたことです。
竹内の戦場での行動ぶりをこの章でもっとしつこく描写して欲しかった。

僕もそのうち彼のようなミクロなアプローチの本を書いてみたいですね。


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://nishimuta62.blog114.fc2.com/tb.php/896-8d2e9d21

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
****************
近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

Twitter

 

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。