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「楢山節考」を見る1 作られた日本国民

深沢七郎原作、今村昌平監督の映画「楢山節考」を先ほど見終わった。昔の日本人は自然と格闘してぎりぎりのところで生きていた。そのことがなんとなく想像できる貧しい村人たちの描写が衝撃的。自然と共存するというより、自然の猛威に負けぬよう必死になって、世代をつないできたということなのだろう。現在の日本人は彼らとまるで違う生活をしている。自然は猛威でも何でもなくなってしまった。人知の及ばぬ領域というものを理解...

溶け合うリズムの現場

ドラマー のなか悟空さんとは2年あまり絶交状態だったが、最近ようやく和解した。拙著が発売にこぎ着けるまでにずいぶん力になっていただいたというのに、僕の失礼が原因で縁が切れていたのだ。僕に対しての「ライブ立ち入り禁止令」がようやく解かれたので、見に行った。まだ絶交していた今年の4月、新宿の老舗ライブハウス「ピットイン」でとあるイベントが開かれた。「第1回D-1ドラム選手権」というもので、8人の新進ドラ...

クラシック音楽化するロック

ロックが生まれて約半世紀。黒人音楽、クラシック、ジャズなど他ジャンルの音楽をどん欲に取り込みつつ、社会の世相を反映しつつ、ロックは発展してきた。ぎりぎり80年代まではロックはその枠組みを広げるほどの発展をしてきたわけだが、それ以後は焼き直しの時期に入ったのだと僕は思っている。ピンク・フロイドというバンドを皆さんご存じだろうか。ロックというジャンルを代表するバンドのひとつだと明言してもいいほどのバン...

硫黄島からの手紙

クリント・イーストウッド作の硫黄島戦映画の第二弾。前作とは一転して日本側からの視点で描かれている。全編にわたって戦争が描かれているし、登場人物もそう多くはないし、なにより同じ日本人が主人公ということが安心だし、感情移入できる。セピアがかった画面の色も効果的。ラスト・エンペラーが英語だったように、この映画も日本人が英語で話すのかと懸念していたのだけど心配は杞憂だった。戦争映画は善悪はっきり分けて描か...

JBのサイン

サイン会ですが『I'm Back』発表時の日本ツアーの途中でのことのようです。1998年12月6日ごろタワーレコード新宿店にて。あれあれ、もっと前のことのように思っていたのですがね。サインには「Thanks」「James Brown」「I feel good」と書いてあるのが確認できます。左のブックレットに書いてある文字はなんて書いてあるのかよくわかりませんが。...

「父親たちの星条旗」を見に行く

雨の日曜日、渋谷に見に行きました。お客さんの入りは7-8割。客層は老若男女バラバラ。この映画の戦闘シーンは兵士の回想という方法で描かれ、ブツブツ切れた状態で挿入されている。時間の流れが行ったり来たりするのだ。登場人物は多く、同じ人物でも若いときと老年期の両方が出てくる。わかりにくい。話題になってるハリウッド映画ということでデートがてら見に来た若いカップルにはキツいはず。現にとなりのカップルのうち女...

King CrimsonとWINDOWS Vista

WINDOWS Vistaの起動音が公開された。ロバート・フリップ氏を中心にして作られたのだそうだ。フリップといえば僕の大好きなキング・クリムゾンのリーダー。「クリーンでシンプル、かつMicrosoftのスティーブ・ボール氏の言葉を借りれば「あとを引く」音」を作るため起用されたそうだが、フリップとWINDOWSという組み合わせを知ったときは、あり得ない、と思った。キン・クリといえば、暴力的な動的サウンドと...

ストーンズと僕の16年 その3

いくらミックがキレのある動きをしていても、観客も16年前と同じ、というわけにはいきません。ブラウンシュガーという曲で「I say yeahyeahyeah foo」とかいうフレーズがあり、そこで前回はドーム全体が地鳴りを起こすように観客ほとんどがジャンプしたはずですが、今回見た限り、ジャンプしている人はいないようでした。単に手を挙げるだけ。手拍子にしても観客全員が一体化するような熱はありません。ステージが一通り終わり、...

ストーンズと僕の16年 その2

その後、上京し、就職して1年しないうちに辞め、外国や国内あちこちに行き、本を何冊か出し、今に至ります。今回の来日。早くから公演予定を知っていましたが、チケットを求めることはありませんでした。ミックが公演中に日本語で言っていた「今日は25回目ですー」との言葉の通り、16年の間に何度か来日し、その都度何度も公演し、金曜で25回目だったのです。ストーンズの来日公演自体、特に珍しいものではなくなりました。...

ストーンズと僕の16年 その1

金曜日、知り合いからお誘いがありました。ローリング・ストーンズ公演を見に行かないかと。とあるツテから招待されたそうで、僕も誘ってくれたというわけです。東京ドーム。ステージ上に6階建てのビルが建ち、そのビルのベランダが僕らの観賞スペース。その場所、他国では販売されている席だそうでアメリカでは600ドルもするのだとか。日本では消防法により客席として認められないそうで。16年ぶりでしょうか。ストーンズの...

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プロフィール

PEREZVON(ペレズヴォン)

Author:PEREZVON(ペレズヴォン)
西牟田靖(ニシムタ・ヤスシ)
1970年大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業後、フリーライターになる。近年は旅・現場・実感にこだわるノンフィクション作品を発表し続けている。著書に『僕の見た「大日本帝国」』(2005)、『誰も国境を知らない』(2008)など。NPS(Nikon Professional Services)会員。
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近年、ノンフィクションライターと見なされることの多い西牟田靖のブログ。手間をいとわず、自分の好奇心に忠実な仕事をしていきます。

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